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あそぼう、異世界の島

制作者: さんぽ
小説設定: | 連続投稿: 不可 | 投稿権限: 全員

概要

第2話 動く至宝
クロマル
2026年01月13日 22:36 | 5
「……これ、本物なんだね」

リラが、おずおずと玉座の背もたれを指でなぞる。
夕陽が傾いてきて、王座の金飾りが反射して、白い砂浜がオレンジ色と金色でキラキラしてる。

「ねえ、リラ。この島に、こういうのを欲しがる人とかいないのか?」

「いないよ。だって、みんな畑と海があれば十分だもん」

リラはあっけらかんとして言った。
彼女の服は、麻みたいなゴワゴワした生地で、潮風で少し白っぽくなっている。
その素朴な姿が、この島の生活を感じさせる。

「でもさ、これ、すごく重そう。どうやって運ぶの?」

「……確かに」

俺は椅子をじっと見た。
ただの椅子じゃない。玉座と呼ぶのに相応しい大きさと装飾である。

「……動かせるかな」

《自動運搬機能が有効化されました》

また、頭の中にあの電子音が響いた。
すると、豪華な玉座の脚から、ニョキッと四つの小さな車輪が生えてきた。

「うわっ!? 走った!」

リラが飛びのく。
玉座は、砂の上を滑るように動き出し、勝手に島の奥へと進んでいく。

「待て、どこ行くんだよ!」

俺たちは慌てて、勝手に走り出した王様の椅子を追いかけた。
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第1話 島と、最初の椅子 さんぽ 0 24
・目を覚ました時、最初に思ったのは―― (あ、これ死んだな) だった。 理由は簡単...
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