一少年の夏休み

制作者: あさり 短文
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概要

第1話 蝉時雨とゲーム機
あさり
2025年11月13日 16:26
父さんの声で顔を上げると、古びた木造の家がそこにあった。おばあちゃんの家。

車から降りた瞬間、ジージーと鳴くセミの声が全身にぶつかってきた。東京のセミより、なんかうるさい。

縁側に荷物を置いて、とりあえずポータブルゲーム機の電源を入れる。でも、車の中でずっとやっていたせいで、もうレベル上げにも飽きてきた。

(一週間、ここで何しよう……)

目の前に広がるのは、どこまでも緑色の田んぼだけ。コンビニも、友達の家も、何もない。

僕は、鳴りやまない蝉時雨せみしぐれを聞きながら、ちょっとだけ途方にくれた。
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麦茶とおばあちゃん

どれくらいの間、縁側でぼんやりしていただろうか。「ほら、麦茶。冷たいうちに飲みんさい」 優しい声と一...

あさり あさり
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どれくらいの間、縁側でぼんやりしていただろうか。「ほら、麦茶。冷たいうちに飲みんさい」 優しい声と一...

あさり 0

僕は麦わら帽子をかぶって、サンダルで縁側から飛び降りた。 「あまり遠くに行くなよー」 お父さんの声が背...

あさり 0
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