毒饅頭事件
制作者:
冬至梅
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 15話で完結
概要
アイデアだけ思いつきましたので、投下させていただきます。15話以内に真相を究明しましょう。
【ルール】
◆舞台は現代日本
◆キャラクター追加OK
【あらすじ】
繊維会社の社長宛に饅頭が届いた。社長は饅頭を常務に渡すが、口にした常務が死亡。饅頭には毒が仕込まれていた。
犯人は何者なのか。なぜ社長に毒饅頭を送りつけたのか。
【登場人物】
◆氷室慎一:警視庁の警部
◆大藤宗治:繊維会社の社長
◆桑原達也:繊維会社の常務/被害者
◆大藤玲子:大藤社長の妻
(原案:アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』)
【ルール】
◆舞台は現代日本
◆キャラクター追加OK
【あらすじ】
繊維会社の社長宛に饅頭が届いた。社長は饅頭を常務に渡すが、口にした常務が死亡。饅頭には毒が仕込まれていた。
犯人は何者なのか。なぜ社長に毒饅頭を送りつけたのか。
【登場人物】
◆氷室慎一:警視庁の警部
◆大藤宗治:繊維会社の社長
◆桑原達也:繊維会社の常務/被害者
◆大藤玲子:大藤社長の妻
(原案:アントニー・バークリー『毒入りチョコレート事件』)
捜査一課のフロアは夜の帳に包まれ、外の雨音が窓ガラスを叩いていた。氷室慎一警部は机に広げられた資料を見下ろし、坂上琴枝刑事は名古屋から届いた報告書を指でなぞっている。
「……偽装に用いられた便箋は、中谷源蔵、大藤宗治、大藤玲子の絆の象徴だったんですね」
坂上は静かに呟いた。氷室は返事をせず、ホワイトボードに貼られた便箋の写真に目を留める。かつて祝福の証だったものが、今は毒の添え物という事実。
「その便箋が犯行に用いられたということは、三人の過去を知る者による何かしらの意味づけではないでしょうか」
坂上は言葉を選びながら続けた。氷室は顎に手を当て、しばし沈黙した。
「どうかな。俺には、それよりもっと気になることがあるんだが」
氷室は資料の束から一枚を抜き、坂上に向けた。
「大藤社長の秘書によると、大藤は雅芳堂名義で送られてきた饅頭を『下世話なもの』と言ったそうだな」
「はい。それで桑原常務に譲ったと」
「兄貴分の店が送ってきたものを、だぞ。雅芳堂は二人にとって私的な交流の場で、妻と出会った場所だというのに」
氷室の声は低く抑えられていたが、その底に引っかかりがあった。
「中谷源蔵の死から十五年……大藤宗治と雅芳堂の間に、何かがあったんじゃないか」
坂上は一瞬、言葉を探した。
「神崎くんの報告では、中谷よし江は店の刷新を進めているといいます。それが関係しているのでは」
「中谷よし江……」
氷室はその名を反芻するように繰り返し、眉間に皺を寄せた。
「中谷よし江は、『詳しいことはわからない』と言っていたが……」
そのとき、フロアの入口から足音が近づいた。資料を抱えた一色智弘刑事が、少し早足で入ってくる。
「警部。大藤玲子の渡米時期と、それから梶のこと、掴めました」
空気が一段階、張り詰める。氷室と坂上の視線が一色に集まった。
「話せ」
一色は息を整え、要点だけを選ぶように続けた。
「大藤玲子は二年前に渡米しています。ワシントンD.C.在住の知人を頼って移住したとのことです。その知人は——」
一色は一拍置いた。
「梶元之。雅芳堂でアルバイトをしていた男です」
氷室の視線が、ホワイトボードの「梶」という名前に吸い寄せられた。過去の点が現在に接続される。
「続けろ」
「梶は、ワシントンに本社を持つ外資系製薬会社で働いています。そして今、アメリカから東京に戻ってきているようです」
室内に雨音だけが残った。氷室はゆっくりと息を吐き、立ち上がる。
「アコニチン。製薬会社。東京。運輸会社……」
「……偽装に用いられた便箋は、中谷源蔵、大藤宗治、大藤玲子の絆の象徴だったんですね」
坂上は静かに呟いた。氷室は返事をせず、ホワイトボードに貼られた便箋の写真に目を留める。かつて祝福の証だったものが、今は毒の添え物という事実。
「その便箋が犯行に用いられたということは、三人の過去を知る者による何かしらの意味づけではないでしょうか」
坂上は言葉を選びながら続けた。氷室は顎に手を当て、しばし沈黙した。
「どうかな。俺には、それよりもっと気になることがあるんだが」
氷室は資料の束から一枚を抜き、坂上に向けた。
「大藤社長の秘書によると、大藤は雅芳堂名義で送られてきた饅頭を『下世話なもの』と言ったそうだな」
「はい。それで桑原常務に譲ったと」
「兄貴分の店が送ってきたものを、だぞ。雅芳堂は二人にとって私的な交流の場で、妻と出会った場所だというのに」
氷室の声は低く抑えられていたが、その底に引っかかりがあった。
「中谷源蔵の死から十五年……大藤宗治と雅芳堂の間に、何かがあったんじゃないか」
坂上は一瞬、言葉を探した。
「神崎くんの報告では、中谷よし江は店の刷新を進めているといいます。それが関係しているのでは」
「中谷よし江……」
氷室はその名を反芻するように繰り返し、眉間に皺を寄せた。
「中谷よし江は、『詳しいことはわからない』と言っていたが……」
そのとき、フロアの入口から足音が近づいた。資料を抱えた一色智弘刑事が、少し早足で入ってくる。
「警部。大藤玲子の渡米時期と、それから梶のこと、掴めました」
空気が一段階、張り詰める。氷室と坂上の視線が一色に集まった。
「話せ」
一色は息を整え、要点だけを選ぶように続けた。
「大藤玲子は二年前に渡米しています。ワシントンD.C.在住の知人を頼って移住したとのことです。その知人は——」
一色は一拍置いた。
「梶元之。雅芳堂でアルバイトをしていた男です」
氷室の視線が、ホワイトボードの「梶」という名前に吸い寄せられた。過去の点が現在に接続される。
「続けろ」
「梶は、ワシントンに本社を持つ外資系製薬会社で働いています。そして今、アメリカから東京に戻ってきているようです」
室内に雨音だけが残った。氷室はゆっくりと息を吐き、立ち上がる。
「アコニチン。製薬会社。東京。運輸会社……」
このパートからの分岐 (1)
全階層の表示(6件)
人気のリレー小説
みんなが注目している作品
コメント