ファントム・オブ・ジ・オペラ
制作者:
冬至梅
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 50話で完結
概要
『オペラ座の怪人』をベースに、新しい物語をつくりましょう。
原作を知らなくても大丈夫!お気軽にご参加ください。
【ルール】
◆舞台は1880年のパリ
◆ファンタジーの類は登場しない
【主要人物】
◆クリスティーヌ・ダーエ:オペラ座の若く美しいソプラノ歌手。
◆ラウル・シャニュイ子爵:クリスティーヌの幼馴染。
◆アマンド・モンチャミン:オペラ座の新支配人。
◆ファーミン・リチャード:オペラ座の新支配人。
◆マダム・ジリー:オペラ座のバレエ指導者。
◆ペルシアン:オペラ座をしばしば訪れる謎のペルシャ人。
◆オペラ座の怪人:オペラ座のどこかに住み暗躍する謎の人物。
原作を知らなくても大丈夫!お気軽にご参加ください。
【ルール】
◆舞台は1880年のパリ
◆ファンタジーの類は登場しない
【主要人物】
◆クリスティーヌ・ダーエ:オペラ座の若く美しいソプラノ歌手。
◆ラウル・シャニュイ子爵:クリスティーヌの幼馴染。
◆アマンド・モンチャミン:オペラ座の新支配人。
◆ファーミン・リチャード:オペラ座の新支配人。
◆マダム・ジリー:オペラ座のバレエ指導者。
◆ペルシアン:オペラ座をしばしば訪れる謎のペルシャ人。
◆オペラ座の怪人:オペラ座のどこかに住み暗躍する謎の人物。
手紙をドレスのポケットの奥深くへ押し込むと、クリスティーヌは音を立てないように楽屋を抜け出した。
深夜のオペラ座は、まるで冷たい水底のようだ。自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえる。
誰にも見られてはいけない。天使様との約束なのだから。
(急がなきゃ……)
足早に角を曲がろうとした、その時だった。
暗闇から現れた人影と、鉢合わせになりそうになる。
「きゃっ!」
「……おっと」
短い悲鳴を上げて立ち止まったクリスティーヌの目の前に、長身の男性が立っていた。
ガス灯の薄明かりが、その端正な横顔を照らす。
「ラウル……?」
そこにいたのは、幼馴染のラウル・シャニュイ子爵だった。
クリスティーヌはほっとして息を吐きかけるが、すぐに言葉を飲み込んだ。ラウルの様子が、どこかおかしかったからだ。
彼は驚いた顔を見せたのも束の間、クリスティーヌの全身をじろじろと観察するように見回したのだ。懐かしむような温かさはそこになく、あるのは冷ややかな探るような色だけだった。
「こんな時間にどこへ行くんだい、クリスティーヌ」
「えっと、その……歌の練習を、し直したくて」
「練習?誰もいない真っ暗な廊下でか?それに、さっきから君は後ろばかり気にしている」
ラウルが一歩、距離を詰める。クリスティーヌは反射的にポケットの上から手紙を押さえた。その小さな動作を、ラウルの鋭い視線は見逃さなかった。
「……何を隠した?」
「な、何でもないわ!」
「このオペラ座では奇妙な事件が続いている。支配人の時計が消えたり、脅迫状が届いたり…。まさかとは思うが、君も『何か』に関わっているんじゃないだろうな?」
ラウルは静かに、けれど有無を言わせない口調で問い詰める。
その言葉に、クリスティーヌの心臓が早鐘を打つ。
ラウルは、私が怪人……いいえ、天使様の手先だと疑っているの?
「ち、違う!私はただ……!」
これ以上問い詰められたら、天使様のことを話してしまうかもしれない。
クリスティーヌは居ても立ってもいられず、ラウルの横をすり抜けて走り出した。
「あっ、待って!クリスティーヌ!」
背後で呼ぶ声を振り切って、闇雲に廊下を駆ける。
ラウルはすぐには追いかけてこなかった。ただ、その背中に突き刺さるような疑いの視線を感じて、クリスティーヌは涙目になりながら闇の中へと逃げ込んだ。
深夜のオペラ座は、まるで冷たい水底のようだ。自分の鼓動だけがやけに大きく聞こえる。
誰にも見られてはいけない。天使様との約束なのだから。
(急がなきゃ……)
足早に角を曲がろうとした、その時だった。
暗闇から現れた人影と、鉢合わせになりそうになる。
「きゃっ!」
「……おっと」
短い悲鳴を上げて立ち止まったクリスティーヌの目の前に、長身の男性が立っていた。
ガス灯の薄明かりが、その端正な横顔を照らす。
「ラウル……?」
そこにいたのは、幼馴染のラウル・シャニュイ子爵だった。
クリスティーヌはほっとして息を吐きかけるが、すぐに言葉を飲み込んだ。ラウルの様子が、どこかおかしかったからだ。
彼は驚いた顔を見せたのも束の間、クリスティーヌの全身をじろじろと観察するように見回したのだ。懐かしむような温かさはそこになく、あるのは冷ややかな探るような色だけだった。
「こんな時間にどこへ行くんだい、クリスティーヌ」
「えっと、その……歌の練習を、し直したくて」
「練習?誰もいない真っ暗な廊下でか?それに、さっきから君は後ろばかり気にしている」
ラウルが一歩、距離を詰める。クリスティーヌは反射的にポケットの上から手紙を押さえた。その小さな動作を、ラウルの鋭い視線は見逃さなかった。
「……何を隠した?」
「な、何でもないわ!」
「このオペラ座では奇妙な事件が続いている。支配人の時計が消えたり、脅迫状が届いたり…。まさかとは思うが、君も『何か』に関わっているんじゃないだろうな?」
ラウルは静かに、けれど有無を言わせない口調で問い詰める。
その言葉に、クリスティーヌの心臓が早鐘を打つ。
ラウルは、私が怪人……いいえ、天使様の手先だと疑っているの?
「ち、違う!私はただ……!」
これ以上問い詰められたら、天使様のことを話してしまうかもしれない。
クリスティーヌは居ても立ってもいられず、ラウルの横をすり抜けて走り出した。
「あっ、待って!クリスティーヌ!」
背後で呼ぶ声を振り切って、闇雲に廊下を駆ける。
ラウルはすぐには追いかけてこなかった。ただ、その背中に突き刺さるような疑いの視線を感じて、クリスティーヌは涙目になりながら闇の中へと逃げ込んだ。
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