昔々あるところにお爺さんとお婆さんがいました。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
穏やかな昼下がり、川のせせらぎだけが聞こえる静かな場所です。
お婆さんが洗濯物を洗っていると、川上から何かが流れてきました。
どんぶらこ、どんぶらこ。
水面を揺らして近づいてくるのは、一つの桃でした。
お婆さんは手を止めて、それをじっと見つめました。 どんぶらこという音からとっても大きな桃を想像しましたが、けれどお婆さんの目の前に流れてきたのは、片手でひょいと掴めそうな、ごく普通の大きさの桃でした。
「あらあら、可愛らしい桃だこと」
お婆さんは微笑んで、その桃を拾い上げました。 熟れ具合もちょうどよく、甘そうな香りが鼻をくすぐります。
奇跡のような大きさではないけれど、今日のおやつには十分です。
「お爺さんと半分こにして食べましょうかね」
お婆さんはその小さな桃を、大事に手ぬぐいで包むと、足取り軽く家へと帰りました。
それは、何気ない日常の、ほんの小さな幸せでした。
お爺さんは山へ芝刈りに、お婆さんは川へ洗濯に行きました。
穏やかな昼下がり、川のせせらぎだけが聞こえる静かな場所です。
お婆さんが洗濯物を洗っていると、川上から何かが流れてきました。
どんぶらこ、どんぶらこ。
水面を揺らして近づいてくるのは、一つの桃でした。
お婆さんは手を止めて、それをじっと見つめました。 どんぶらこという音からとっても大きな桃を想像しましたが、けれどお婆さんの目の前に流れてきたのは、片手でひょいと掴めそうな、ごく普通の大きさの桃でした。
「あらあら、可愛らしい桃だこと」
お婆さんは微笑んで、その桃を拾い上げました。 熟れ具合もちょうどよく、甘そうな香りが鼻をくすぐります。
奇跡のような大きさではないけれど、今日のおやつには十分です。
「お爺さんと半分こにして食べましょうかね」
お婆さんはその小さな桃を、大事に手ぬぐいで包むと、足取り軽く家へと帰りました。
それは、何気ない日常の、ほんの小さな幸せでした。