童話異聞録「桃太郎」
制作者:
A5
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 15話で完結
|
文字数制限: 4,000文字
概要
童話異聞録 第二弾
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
翌朝、ももは老婆に深々と頭を下げました。
「お婆さん、本当にありがとうございました」
腰に提げた袋には、昨日二人で作った黍団子がたっぷりと詰まっています。そのずしりとした重みは、老婆の優しさそのもののようでした。
「気をつけてな。無理はするんじゃないよ」
老婆の温かい見送りを受け、もも(桃太郎)は再び歩き出しました。
山を下り、街道に出ると、人の往来が増えてきました。
しばらく歩いていると、前方の辻で怒号が響き渡りました。
「おい、どこに目をつけて歩いてやがる!」
見れば、派手な着物を着流した若い男が、行商人の荷物を蹴り飛ばしています。
「俺様の着物に土埃がかかっただろうが。どう落とし前つけるつもりだ、あぁ?」
男の腰には立派な太刀。整った顔立ちをしていますが、その瞳は飢えた獣のようにギラついていました。周囲の人々は遠巻きに見て見ぬふりを決め込んでいます。
(…許せない!)
ももの胸の奥で、義憤の火が燃え上がりました。
自分が男装の旅人であることも忘れ、二人の間へ割って入ります。
「やめないか!」
凛とした声が響きました。男は蹴り上げた足を止め、不快そうに桃太郎を睨みつけます。
「あぁ? なんだお前は。この村の領主の息子、犬飼健様を知らねぇのか」
「領主の息子が聞いて呆れる。弱い者をいじめて恥ずかしくないのか」
ももが気丈に言い放つと、健は鼻で笑い、ゆっくりと太刀の柄に手をかけました。
殺気が肌を刺します。ももは懐の短刀に手をやりますが、武術の心得などないその指先は、恐怖で微かに震えていました。
「お婆さん、本当にありがとうございました」
腰に提げた袋には、昨日二人で作った黍団子がたっぷりと詰まっています。そのずしりとした重みは、老婆の優しさそのもののようでした。
「気をつけてな。無理はするんじゃないよ」
老婆の温かい見送りを受け、もも(桃太郎)は再び歩き出しました。
山を下り、街道に出ると、人の往来が増えてきました。
しばらく歩いていると、前方の辻で怒号が響き渡りました。
「おい、どこに目をつけて歩いてやがる!」
見れば、派手な着物を着流した若い男が、行商人の荷物を蹴り飛ばしています。
「俺様の着物に土埃がかかっただろうが。どう落とし前つけるつもりだ、あぁ?」
男の腰には立派な太刀。整った顔立ちをしていますが、その瞳は飢えた獣のようにギラついていました。周囲の人々は遠巻きに見て見ぬふりを決め込んでいます。
(…許せない!)
ももの胸の奥で、義憤の火が燃え上がりました。
自分が男装の旅人であることも忘れ、二人の間へ割って入ります。
「やめないか!」
凛とした声が響きました。男は蹴り上げた足を止め、不快そうに桃太郎を睨みつけます。
「あぁ? なんだお前は。この村の領主の息子、犬飼健様を知らねぇのか」
「領主の息子が聞いて呆れる。弱い者をいじめて恥ずかしくないのか」
ももが気丈に言い放つと、健は鼻で笑い、ゆっくりと太刀の柄に手をかけました。
殺気が肌を刺します。ももは懐の短刀に手をやりますが、武術の心得などないその指先は、恐怖で微かに震えていました。
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