童話異聞録「桃太郎」
制作者:
A5
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 15話で完結
|
文字数制限: 4,000文字
概要
童話異聞録 第二弾
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
もも改め桃太郎は、夜明けの薄明かりを背に家を後にしました。
海までは、それなりの道のりがあります。それでも若さと気力に任せて進めば、日が暮れる前に辿り着けるだろう――そう考えていました。
けれど、現実はそう甘くありません。太陽は高く昇ったかと思えば、すぐに傾き始め、あっという間に山影へ沈んでいきました。
「……今日は、ここまでのようね」
桃太郎は小さく息をつき、周囲を見回しました。少し離れた竹林の奥に、朽ち果てた古い寺があります。屋根瓦は落ち、柱も傾いていますが、雨風を凌ぐ程度にはなりそうです。
そこで夜を明かすしかない――そう思い、足を向けた時でした。
「お若いの。こんな山奥で野宿かい?」
掠れた声がして振り返ると、白髪の年老いた老婆が立っていました。背は小さく、杖をついているものの、その目には不思議な光が宿っています。
「あ……いえ、その……野宿のつもりではありませんが……」
桃太郎は慣れない男の口調で答えます。
「ほう、旅慣れておらんようじゃのう。ここらは獣も出る。廃寺に一人で寝るには危ういわ」
老婆は笑いながら近づいてきます。桃太郎は慎重に距離を保ちました。幸い、男装していることにも、旅の目的にも気づかれた様子はありません。
「わしの家が、すぐそこじゃ。こんな崩れかけた寺で寝るより、よほど心強いぞい。ほれ、ついて参れ」
老婆はゆっくりと竹林の方へ歩き始めました。桃太郎は一瞬迷いましたが、夜の山で灯りもなく過ごすよりはマシだと考え、後を追いました。
海までは、それなりの道のりがあります。それでも若さと気力に任せて進めば、日が暮れる前に辿り着けるだろう――そう考えていました。
けれど、現実はそう甘くありません。太陽は高く昇ったかと思えば、すぐに傾き始め、あっという間に山影へ沈んでいきました。
「……今日は、ここまでのようね」
桃太郎は小さく息をつき、周囲を見回しました。少し離れた竹林の奥に、朽ち果てた古い寺があります。屋根瓦は落ち、柱も傾いていますが、雨風を凌ぐ程度にはなりそうです。
そこで夜を明かすしかない――そう思い、足を向けた時でした。
「お若いの。こんな山奥で野宿かい?」
掠れた声がして振り返ると、白髪の年老いた老婆が立っていました。背は小さく、杖をついているものの、その目には不思議な光が宿っています。
「あ……いえ、その……野宿のつもりではありませんが……」
桃太郎は慣れない男の口調で答えます。
「ほう、旅慣れておらんようじゃのう。ここらは獣も出る。廃寺に一人で寝るには危ういわ」
老婆は笑いながら近づいてきます。桃太郎は慎重に距離を保ちました。幸い、男装していることにも、旅の目的にも気づかれた様子はありません。
「わしの家が、すぐそこじゃ。こんな崩れかけた寺で寝るより、よほど心強いぞい。ほれ、ついて参れ」
老婆はゆっくりと竹林の方へ歩き始めました。桃太郎は一瞬迷いましたが、夜の山で灯りもなく過ごすよりはマシだと考え、後を追いました。
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