童話異聞録「桃太郎」
制作者:
A5
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 15話で完結
|
文字数制限: 4,000文字
概要
童話異聞録 第二弾
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
前回の「浦島太郎」が皆様のおかげでうまく言ったので、味をしめての第二弾です
「桃太郎」のお話をベースに、違う結末にしていきたいと思います。
とりあえず、15話完結でやってみます。
老婆の家は、竹林の奥にひっそりと建っていました。
「さあさ、遠慮せんと入りなされ」
桃太郎が戸をくぐると、土間の奥には小さな囲炉裏があり、湯気の立つ鍋がぐつぐつと音を立てています。
老婆は手際よく椀を取り出し、雑炊をよそって差し出してきました。
「それと……これじゃ」
皿に並べられたのは、素朴な黍の団子でした。
「これはのう、日ノ本一の黍団子じゃ」
桃太郎は目を丸くします。
「それほどに?」
「ほほほ、自惚れで言うておるのではないぞ。
昔、お稲荷さまが夢枕に立ってのう……わしに作り方を教えてくれたんじゃ。一つ食うだけで千人力ぞ」
言われるままに一つ口に入れると、ほのかな甘みと香ばしさがあり、疲れがふっと軽くなるような気がしました。
「……誠に、力が湧いてくる気がいたします」
「そうじゃろう、そうじゃろう。若い者にはよう効くんじゃ」
老婆は満足げに頷くと、続けて言いました。
「明日、ここを出るのじゃろう? その時は、この団子を持っていくとええ。旅にはきっと役に立つぞい」
桃太郎は深く頭を下げました。
「ありがとうございます。でしたら……手伝わせていただきます」
「おお、それは助かるのう。せっかくじゃから、ようけ作っておこう」
それから二人は並んで団子を作り始めました。言葉は少ないけれど、不思議と心の落ち着く時間でした。
こうして、桃太郎の旅の始まりの夜は、更けていくのでした。
「さあさ、遠慮せんと入りなされ」
桃太郎が戸をくぐると、土間の奥には小さな囲炉裏があり、湯気の立つ鍋がぐつぐつと音を立てています。
老婆は手際よく椀を取り出し、雑炊をよそって差し出してきました。
「それと……これじゃ」
皿に並べられたのは、素朴な黍の団子でした。
「これはのう、日ノ本一の黍団子じゃ」
桃太郎は目を丸くします。
「それほどに?」
「ほほほ、自惚れで言うておるのではないぞ。
昔、お稲荷さまが夢枕に立ってのう……わしに作り方を教えてくれたんじゃ。一つ食うだけで千人力ぞ」
言われるままに一つ口に入れると、ほのかな甘みと香ばしさがあり、疲れがふっと軽くなるような気がしました。
「……誠に、力が湧いてくる気がいたします」
「そうじゃろう、そうじゃろう。若い者にはよう効くんじゃ」
老婆は満足げに頷くと、続けて言いました。
「明日、ここを出るのじゃろう? その時は、この団子を持っていくとええ。旅にはきっと役に立つぞい」
桃太郎は深く頭を下げました。
「ありがとうございます。でしたら……手伝わせていただきます」
「おお、それは助かるのう。せっかくじゃから、ようけ作っておこう」
それから二人は並んで団子を作り始めました。言葉は少ないけれど、不思議と心の落ち着く時間でした。
こうして、桃太郎の旅の始まりの夜は、更けていくのでした。
このパートからの分岐 (1)
全階層の表示(17件)
人気のリレー小説
みんなが注目している作品
コメント