白銀の檻、暖炉の密室
制作者:
クロマル
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
概要
室内だけで話が進む「クローズド・サークル」ミステリーです。
誰でもご自由に参加ください
■登場人物
相馬(私):職業探偵
鬼頭:刑事
御子柴:不動産王
九条:年齢職業不詳の美女
毒島:研究者?
鈴木:サラリーマン
誰でもご自由に参加ください
■登場人物
相馬(私):職業探偵
鬼頭:刑事
御子柴:不動産王
九条:年齢職業不詳の美女
毒島:研究者?
鈴木:サラリーマン
毒島は暖炉から一番遠い窓際に立っていた。
白衣の背中が、吹雪で真っ白になった窓ガラスに溶け込んでいる。まるで幽霊みたいだ。
「毒島さん」
声をかけると、ゆっくりと振り返る。
厚いレンズの奥の瞳は、標本を観察するような冷たさがあった。白衣の胸ポケットには何本ものボールペン。袖口には、茶色いシミ。……血じゃない。たぶん、薬品だ。
「……なんです」
「犯行時刻、どこに?」
「自室。203号室。実験データの整理をしていた」
「証人は」
「いない」
短い。まるで機械と話しているみたいだ。
「豪田さんとの関係は?」
「……依頼人」
毒島は眼鏡を押し上げた。レンズが暖炉の光を反射して、一瞬だけ目が見えなくなる。
「彼は、ある研究の出資者だった。もっとも、最近は資金繰りが苦しかったようで……約束の額は滞っていたが」
「研究って、何の?」
毒島は答えない。代わりに、窓の外の吹雪を見つめた。
「……人間の記憶に関する、ちょっとした実験です」
その声は、雪に吸い込まれるように消えた。
白衣の背中が、吹雪で真っ白になった窓ガラスに溶け込んでいる。まるで幽霊みたいだ。
「毒島さん」
声をかけると、ゆっくりと振り返る。
厚いレンズの奥の瞳は、標本を観察するような冷たさがあった。白衣の胸ポケットには何本ものボールペン。袖口には、茶色いシミ。……血じゃない。たぶん、薬品だ。
「……なんです」
「犯行時刻、どこに?」
「自室。203号室。実験データの整理をしていた」
「証人は」
「いない」
短い。まるで機械と話しているみたいだ。
「豪田さんとの関係は?」
「……依頼人」
毒島は眼鏡を押し上げた。レンズが暖炉の光を反射して、一瞬だけ目が見えなくなる。
「彼は、ある研究の出資者だった。もっとも、最近は資金繰りが苦しかったようで……約束の額は滞っていたが」
「研究って、何の?」
毒島は答えない。代わりに、窓の外の吹雪を見つめた。
「……人間の記憶に関する、ちょっとした実験です」
その声は、雪に吸い込まれるように消えた。
このパートからの分岐 (1)
全階層の表示(10件)
人気のリレー小説
みんなが注目している作品
コメント