白銀の檻、暖炉の密室

制作者: クロマル 文芸
小説設定: | 連続投稿: 不可 | 投稿権限: 全員

概要

第1話 プロローグ
クロマル
2025年11月26日 16:47 | 19
窓の外は、世界を白く塗りつぶす猛吹雪。
山奥に佇むペンション『スノードロップ』のラウンジは、重苦しい沈黙と、暖炉が爆ぜる音だけに支配されていた。

その暖炉の前で、ペンションのオーナー・豪田が息絶えている。
背中にはナイフ。即死だった。

「……完全に、孤立無援だ」

太い眉間に皺を寄せ、扉に背を預けたのは、休暇で訪れていたベテラン刑事・鬼頭きとう
大雪による土砂崩れ。電話線は切断され、携帯も圏外。
この極寒の陸の孤島に残されたのは、私――探偵・相馬そうまと、死体を取り囲む4人の容疑者たちだけだ。

私は、揺らめく炎に照らされた彼らの顔を順に見渡した。

一人目は、最高級のスーツに葉巻をくゆらせる男。
御子柴みこしば
不動産王として名を馳せる、傲慢で「いかにも怪しい金持ち」

二人目は、返り血のような深紅のドレスを纏い、妖艶に微笑む女。
九条。
年齢不詳、職業不詳の、「いかにも怪しい美女」

三人目は、何かの薬品のシミがついた白衣のまま、ブツブツと独り言を繰り返す男。
毒島ぶすじま
怪しげな実験を繰り返していると噂の、「いかにも怪しい研究者」

そして四人目は、量販店の安いスーツを着て、ガタガタと震えている男。
鈴木。
特徴がないことが唯一の特徴である、「普通のサラリーマン」

犯人は、この中にいる。
逃げ場のない密室劇が、今、幕を開けた。
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このパートからの分岐 (1)
閉ざされた山荘

暖炉の火の粉がパチパチと舞う。 そのオレンジ色の光を背に受けて、鬼頭が一歩前へ出た。床に伸びた影が、...

蒼月(そうげつ) 蒼月(そうげつ)
11/28 16:41
ストーリーツリー(階層表示)
階層構造が一目でわかります。

暖炉の火の粉がパチパチと舞う。 そのオレンジ色の光を背に受けて、鬼頭が一歩前へ出た。床に伸びた影が、...

蒼月(そうげつ) 0 36

暖炉の炎が、豪田の背中に突き刺さったナイフの柄を鈍く光らせている。私は吸い寄せられるように一歩足を踏...

クロマル 0 7
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