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白銀の檻、暖炉の密室

制作者: クロマル
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第4話 探偵・相馬
ケンヂ
2025年12月02日 13:47 | 69
「おい、待てよ」
沈黙を破ったのは、不機嫌そうに紫煙を吐き出していた御子柴だった。太い指に挟んだ葉巻を、無遠慮に私の鼻先へと突きつける。
「さっきから聞いていれば、警察と馴れ合っているその男は何者だ?ただの観光客が捜査に口を出すつもりか」
その言葉に、他の三人も一斉に私へと視線を向けた。現場保存だ何だと言い争っていたのが気に食わなかったのだろう。
「ああ、こいつは……」
鬼頭はバツが悪そうに頭を掻くと、仕方ないといった様子で口を開く。
「相馬だ。俺の昔からの知り合いで……探偵をやっている」
「探偵?」
九条が面白そうに目を細め、毒島は興味なさげに鼻を鳴らす。鈴木だけが安堵とも怯えともつかない表情を浮かべていた。
私は軽く一礼し、あえて事務的な口調で語りかける。
「相馬です。見ての通り、現在警察官は鬼頭刑事ただ一人。この異常事態において、捜査の手が足りないのは明白です。あくまでサポートとして、私も協力させていただきます」
御子柴は忌々しげに舌打ちをしたが、論理的な正論に反論の余地がないと悟ったようだ。
「フン、勝手にしろ。だが俺を犯人扱いしたら、弁護士を呼んで訴えてやるからな」
不承不承といった空気だが、ひとまずの合意は取れたようだ。現場には、奇妙な連帯感と緊張感が漂い始めた。
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このパートからの分岐 (1)
現場検証

「……派手にやったな」 私は呟きながら、豪田の遺体の横に膝をつく。 床に広がった血は、暖炉の光を吸い込...

クロマル クロマル
12/03 13:53
全階層の表示(10件)
第1話 プロローグ クロマル 0 86
・窓の外は、世界を白く塗りつぶす猛吹雪。 山奥に佇むペンション『スノードロップ』の...
第2話 閉ざされた山荘 蒼月(そうげつ) 0 104
・暖炉の火の粉がパチパチと舞う。 そのオレンジ色の光を背に受けて、鬼頭が一歩前へ出...
第3話 相馬と鬼頭 クロマル 0 73
・暖炉の炎が、豪田の背中に突き刺さったナイフの柄を鈍く光らせている。私は吸い寄せら...
第4話 探偵・相馬 ケンヂ 0 70
・「おい、待てよ」 沈黙を破ったのは、不機嫌そうに紫煙を吐き出していた御子柴だった...
第5話 現場検証 クロマル 0 66
・「……派手にやったな」 私は呟きながら、豪田の遺体の横に膝をつく。 床に広がった血...
第6話 微かな手がかり 蒼月(そうげつ) 0 58
・私は暖炉から視線を外し、ラウンジ全体をゆっくりと見渡した。 「相馬、こっちに」...
第7話 容疑者1:御子柴 クロマル 0 75
・御子柴は、ラウンジの一番奥にある革張りのソファを陣取っていた。 立ち上る葉巻の煙...
第8話 容疑者2:九条 蒼月(そうげつ) 0 105
・「あら、次は私? 光栄ね」 九条は、手にしていたグラスをゆっくりと回した。中の...
第9話 容疑者3:毒島 クロマル 0 61
・|毒島《ぶすじま》は暖炉から一番遠い窓際に立っていた。 白衣の背中が、吹雪で真っ...
NEW 第10話 容疑者4:鈴木 クロマル 0 20
・鈴木は暖炉の近くに座っていた。 量販店の灰色のスーツ。くたびれたネクタイ。革靴の...
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