白銀の檻、暖炉の密室
制作者:
クロマル
小説設定:
|
連続投稿: 可
|
投稿権限:
全員
概要
室内だけで話が進む「クローズド・サークル」ミステリーです。
誰でもご自由に参加ください
■登場人物
相馬(私):職業探偵
鬼頭:刑事
御子柴:不動産王
九条:年齢職業不詳の美女
毒島:研究者?
鈴木:サラリーマン
誰でもご自由に参加ください
■登場人物
相馬(私):職業探偵
鬼頭:刑事
御子柴:不動産王
九条:年齢職業不詳の美女
毒島:研究者?
鈴木:サラリーマン
「……派手にやったな」
私は呟きながら、豪田の遺体の横に膝をつく。
床に広がった血は、暖炉の光を吸い込んで、まるでドス黒い油絵具をぶちまけたみたいに見える。鉄の錆びたような臭いが鼻をついた。
「おい、あまり不用意に触るなよ」
背後から鬼頭が低い声で釘を刺してくる。
「分かってる。まずは見るだけだ」
私は豪田の背中に突き刺さったナイフに目を凝らした。
柄の部分には細かい装飾が彫られている。鹿の角だろうか?
このペンションに飾ってあったアンティーク品かもしれない。グリップの銀色の部分が、炎を受けてギラリと光っている。
ふと、豪田の右手が何かを掴もうとするような形で固まっているのが気になった。
その指先が向いている先。そこは暖炉の中だ。
パチパチと薪が爆ぜる。
揺らめく炎の奥を、目を細めて覗き込む。燃え盛るオレンジ色の世界の中に、ひとつだけ異質な色が混ざっていた。
「……なんだ、あれは?」
「どうした、何か見つけたか?」
鬼頭が身を乗り出してくる。
私はハンカチを取り出し、火傷しないように気をつけながら、その『燃え残り』を慎重に掻き出した。
それは、半分ほど焼け焦げた、一枚の写真の切れ端だった。
写っていたのは、若い女性の笑顔。
だが、肝心の顔半分は黒く焦げていて、誰だか判別がつかない。背景にはどこかの湖が写っているようだ。
「写真……?」
鬼頭が怪訝な顔をする。
私はその切れ端をハンカチに包みながら、ふと視線を感じて顔を上げた。
遠巻きにこちらを見ていた4人の容疑者たち。
その中で一人だけ、九条という女が、一瞬だけ真っ青な顔で口元を押さえていたのが見えた気がした。
……いや、気のせいか?彼女はすぐにまた妖艶な笑みを浮かべ、グラスを傾ける仕草に戻っていた。
(この写真は、被害者の持ち物か? それとも犯人が消そうとした証拠か?)
私は静かに立ち上がり、焼け焦げた紙片をポケットにしまった。
私は呟きながら、豪田の遺体の横に膝をつく。
床に広がった血は、暖炉の光を吸い込んで、まるでドス黒い油絵具をぶちまけたみたいに見える。鉄の錆びたような臭いが鼻をついた。
「おい、あまり不用意に触るなよ」
背後から鬼頭が低い声で釘を刺してくる。
「分かってる。まずは見るだけだ」
私は豪田の背中に突き刺さったナイフに目を凝らした。
柄の部分には細かい装飾が彫られている。鹿の角だろうか?
このペンションに飾ってあったアンティーク品かもしれない。グリップの銀色の部分が、炎を受けてギラリと光っている。
ふと、豪田の右手が何かを掴もうとするような形で固まっているのが気になった。
その指先が向いている先。そこは暖炉の中だ。
パチパチと薪が爆ぜる。
揺らめく炎の奥を、目を細めて覗き込む。燃え盛るオレンジ色の世界の中に、ひとつだけ異質な色が混ざっていた。
「……なんだ、あれは?」
「どうした、何か見つけたか?」
鬼頭が身を乗り出してくる。
私はハンカチを取り出し、火傷しないように気をつけながら、その『燃え残り』を慎重に掻き出した。
それは、半分ほど焼け焦げた、一枚の写真の切れ端だった。
写っていたのは、若い女性の笑顔。
だが、肝心の顔半分は黒く焦げていて、誰だか判別がつかない。背景にはどこかの湖が写っているようだ。
「写真……?」
鬼頭が怪訝な顔をする。
私はその切れ端をハンカチに包みながら、ふと視線を感じて顔を上げた。
遠巻きにこちらを見ていた4人の容疑者たち。
その中で一人だけ、九条という女が、一瞬だけ真っ青な顔で口元を押さえていたのが見えた気がした。
……いや、気のせいか?彼女はすぐにまた妖艶な笑みを浮かべ、グラスを傾ける仕草に戻っていた。
(この写真は、被害者の持ち物か? それとも犯人が消そうとした証拠か?)
私は静かに立ち上がり、焼け焦げた紙片をポケットにしまった。
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