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白銀の檻、暖炉の密室

制作者: クロマル
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第7話 容疑者1:御子柴
クロマル
2025年12月08日 16:29 | 75
御子柴は、ラウンジの一番奥にある革張りのソファを陣取っていた。
立ち上る葉巻の煙が、彼の顔の前に薄い膜を作っている。その向こう側から、値踏みするような視線が相馬に向けられていた。

「手短に頼むぜ。俺は一刻も早く部屋に戻って休みたいんだ」

御子柴が足を組み替える。イタリア製だろうか、光沢のある革靴が暖炉の火を反射してギラリと光る。

「では単刀直入に。犯行時刻、どこで何をしていましたか?」
「部屋だ。201号室。夕食のあと、ずっと一人で商談の資料を読んでいた」

相馬が手帳にペンを走らせる。
「誰か、それを見た人は?」
「いないな。だが、ルームサービスで氷を頼んだ。フロントに記録があるはずだ」

御子柴は太い指で葉巻の灰を落とす。その指にはまった巨大な金の指輪は、悪趣味なほど大きく、まるで拳銃の引き金のように見えた。

「疑うなら勝手にしろ。だがな、俺はこのペンションごとここを買い取るつもりだったんだ。オーナーを殺して得をするのは、借金まみれのオーナー自身か、あるいは……」

彼は視線だけで、部屋の隅にいる九条の方を指し示した。
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容疑者2:九条

「あら、次は私? 光栄ね」 九条は、手にしていたグラスをゆっくりと回した。中の琥珀色の液体が、暖炉...

蒼月(そうげつ) 蒼月(そうげつ)
12/12 13:23
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第1話 プロローグ クロマル 0 86
・窓の外は、世界を白く塗りつぶす猛吹雪。 山奥に佇むペンション『スノードロップ』の...
第2話 閉ざされた山荘 蒼月(そうげつ) 0 104
・暖炉の火の粉がパチパチと舞う。 そのオレンジ色の光を背に受けて、鬼頭が一歩前へ出...
第3話 相馬と鬼頭 クロマル 0 73
・暖炉の炎が、豪田の背中に突き刺さったナイフの柄を鈍く光らせている。私は吸い寄せら...
第4話 探偵・相馬 ケンヂ 0 70
・「おい、待てよ」 沈黙を破ったのは、不機嫌そうに紫煙を吐き出していた御子柴だった...
第5話 現場検証 クロマル 0 67
・「……派手にやったな」 私は呟きながら、豪田の遺体の横に膝をつく。 床に広がった血...
第6話 微かな手がかり 蒼月(そうげつ) 0 58
・私は暖炉から視線を外し、ラウンジ全体をゆっくりと見渡した。 「相馬、こっちに」...
第7話 容疑者1:御子柴 クロマル 0 76
・御子柴は、ラウンジの一番奥にある革張りのソファを陣取っていた。 立ち上る葉巻の煙...
第8話 容疑者2:九条 蒼月(そうげつ) 0 105
・「あら、次は私? 光栄ね」 九条は、手にしていたグラスをゆっくりと回した。中の...
第9話 容疑者3:毒島 クロマル 0 62
・|毒島《ぶすじま》は暖炉から一番遠い窓際に立っていた。 白衣の背中が、吹雪で真っ...
NEW 第10話 容疑者4:鈴木 クロマル 0 21
・鈴木は暖炉の近くに座っていた。 量販店の灰色のスーツ。くたびれたネクタイ。革靴の...
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