カナトとサンタの村
制作者:
冬至梅
小説設定:
|
連続投稿: 不可
|
投稿権限:
全員
|
完結数: 25話で完結
概要
12月ですので、クリスマスをテーマにした物語を考案してみました。
どうぞお気軽にご参加ください。
【あらすじ】
北極にあるサンタクロースの村。
この年のクリスマス、サンタクロースは世界中の「いい子」のうち三人に届くチケットを作りました。手にした子どもはクリスマスイブにサンタの村に招待され、「その子にとって一番素晴らしいプレゼント」を受け取れるのです。
【主人公】
聖沢カナト:11歳の物静かな少年。両親が離婚調停中で、母親の実家で寂しいクリスマスを迎えようとしている。
どうぞお気軽にご参加ください。
【あらすじ】
北極にあるサンタクロースの村。
この年のクリスマス、サンタクロースは世界中の「いい子」のうち三人に届くチケットを作りました。手にした子どもはクリスマスイブにサンタの村に招待され、「その子にとって一番素晴らしいプレゼント」を受け取れるのです。
【主人公】
聖沢カナト:11歳の物静かな少年。両親が離婚調停中で、母親の実家で寂しいクリスマスを迎えようとしている。
鉛色の空。
絵の具を水で溶かずにそのまま塗ったような、重たいグレー。
カナトはため息をついた。白く濁った息が、すぐに消えていく。
「……つまんない」
ボソッとつぶやいた時だった。
頭上の雲の切れ間から、キラッと光るものが見えた。
最初は飛行機かと思った。でも、動きが違う。ゆらゆらと、まるで枯れ葉が舞うみたいにゆっくり落ちてくる。
その光は、庭の隅にある柿の木に引っかかった。
カナトはサンダルを突っかけて、庭に降りた。
土は霜柱が立っていて、踏むとザクザクと音がする。
木の枝に挟まっていたのは、金色のカードだった。
背伸びをして、手に取ってみる。
「……うわ、あったかい」
冬の冷たい外気の中で、そこだけカイロみたいに熱を持っていた。
表面には見たことのない文字。でも、なぜか読める。
縁取りは複雑な蔦模様で、真ん中にはソリの絵が描かれている。
紙というより、薄い金属板みたいだ。
角度を変えると、虹色に光が走る。すごく綺麗な細工だ。
「カナト、ご飯だよー」
家の中からおばあちゃんの声がした。
カナトは慌ててそのカードをズボンのポケットに突っ込んだ。
指先に残る温もり。
退屈なグレーの世界に、急に鮮やかな色が落ちてきたみたいだった。
絵の具を水で溶かずにそのまま塗ったような、重たいグレー。
カナトはため息をついた。白く濁った息が、すぐに消えていく。
「……つまんない」
ボソッとつぶやいた時だった。
頭上の雲の切れ間から、キラッと光るものが見えた。
最初は飛行機かと思った。でも、動きが違う。ゆらゆらと、まるで枯れ葉が舞うみたいにゆっくり落ちてくる。
その光は、庭の隅にある柿の木に引っかかった。
カナトはサンダルを突っかけて、庭に降りた。
土は霜柱が立っていて、踏むとザクザクと音がする。
木の枝に挟まっていたのは、金色のカードだった。
背伸びをして、手に取ってみる。
「……うわ、あったかい」
冬の冷たい外気の中で、そこだけカイロみたいに熱を持っていた。
表面には見たことのない文字。でも、なぜか読める。
縁取りは複雑な蔦模様で、真ん中にはソリの絵が描かれている。
紙というより、薄い金属板みたいだ。
角度を変えると、虹色に光が走る。すごく綺麗な細工だ。
「カナト、ご飯だよー」
家の中からおばあちゃんの声がした。
カナトは慌ててそのカードをズボンのポケットに突っ込んだ。
指先に残る温もり。
退屈なグレーの世界に、急に鮮やかな色が落ちてきたみたいだった。
このパートからの分岐 (1)
全階層の表示(9件)
人気のリレー小説
みんなが注目している作品
コメント