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キング オブ バトル

制作者: クロマル
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第9話 氷狼の牙
クロマル
2025年12月16日 22:11 | 53
暗く濁った青い瞳。リング上に張り巡らされた見えない糸。 豪田は、その糸の上で揺らめく迅を睨みつけた。

豪田「チッ……小賢しい真似を! 糸だろうが何だろうが、まとめてブチ破ってやるよ!」

豪田が地面を蹴る。
先ほど天井を穿った「巨神・天地開闢・雷神拳」の予備動作だ。 だが、その一歩が、重い。

豪田「……なっ!?」

足首。膝裏。肩。 いつの間にか、豪田の全身に、見えない銀色の糸が絡みついていた。 動けば動くほど、糸が皮膚に食い込む。

迅「フン。いくら貴様の力が強かろうと、この超硬質繊維ナノ・カーボン・ワイヤーを切ることはできない」

迅は、まるで舞台の上の操り人形師のように、優雅に指を動かす。

豪田「ぐ、ぐぅ…!」

全身の筋肉が軋む。豪田の力は、たしかに鉄をも引きちぎる。
だが、このナノ・カーボン・ワイヤーは、その鉄よりも遥かに硬い。

豪田「ふっ、動きは止められたとしても、テメェの細腕じゃ、この俺を傷つけることはできんよ……!」

迅「……確かにな。だが、これならどうだ?」

迅は、おもむろに黒いライダースジャケットの裏地へ手をやる。
取り出したのは、銀色に光る、五本の細長い針。

豪田「あ…?」

それは、ただの針ではない。
一つ一つが、大人の親指ほどの太さがある。 まるで、巨大な注射針のようだ。

迅「氷狼の牙フローズン・ファング。純粋なチタン合金製。武器は何でもありのルールだ。卑怯とは言わせないぜ」

ヒュッ!

迅の手から、銀色の針が放たれる。 五本。それぞれが、豪田の左右の腕、太もも、そして——。

ブスッ!!

豪田「ぐあっ!!」

針は、正確に豪田の全身へ突き刺さる。 特に、右腕と左肩に深くめり込んだ二本は、豪田の動きを完全に止めた。

迅「終わりだ。豪田 鋼牙」
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このパートからの分岐 (1)
呪われた剛の記憶

「……ぐっ……あ……」 針が深く、|筋肉《マッスル》に突き刺さる。 体が動かねぇ。糸が皮膚に食い込んで、...

クロマル クロマル
12/27 10:07
全階層の表示(10件)
第1話 地下へ——二人の狂戦士 クロマル 0 71
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第4話 激突!氷と鋼 クロマル 0 60
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第9話 氷狼の牙 クロマル 0 54
・暗く濁った青い瞳。リング上に張り巡らされた見えない糸。 豪田は、その糸の上で揺ら...
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・「……ぐっ……あ……」 針が深く、|筋肉《マッスル》に突き刺さる。 体が動かねぇ。糸...
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