キング オブ バトル

制作者: クロマル ラノベ風
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第1話 地下へ——二人の狂戦士
クロマル
2025年11月06日 17:08
地下五十メートル。

コンクリートの壁。むき出しの配管。錆びた鉄骨。

階段を降りると、轟音が耳を叩く。

「うおおおおおおぉぉ!」
「殺せ殺せ殺せ!」
「血だ!もっと血を見せろ!」

観客席は満員。いや、満員を超えてる。通路にも人が溢れ、手すりにしがみつき、天井の梁にまでぶら下がって——みんな叫んでる。

中央にリング。

いや、リングじゃない。ただの円形コンクリート。直径二十メートル。周囲に鉄柵。

照明が落ちた。

「——————さぁぁぁぁぁて!!!」

スポットライトが一点を照らす。

黒いタキシードの男。金色の仮面。右手にマイク。

「お待ちかねえええええええぇぇ!!」

観客が沸く。いや、爆発する。

「ここは地獄の底!法も正義も届かぬ闇!ルールなき戦場!武器ウエポンなんでもあり!唯一のルール——それは!!!」

男が叫ぶ。

「勝者が全て!!敗者は塵!!!」

観客「うおおおおおおお!!!!」

「本日のメインイベント!未来のキングを決める戦い!まずは——」

スポットライトが東側を照らす。

「氷の刃!計算尽サイコロジーの天才!氷室ひむろ——————ジン!!!!」

暗闇から一人。

細身。黒のライダースジャケット。銀のチェーン。白髪の短髪。青い瞳。

表情、なし。

「……」

無言で歩く。リングに上がる。観客を見ない。

「お、おおお……」
「あいつが……」
「噂の……」

ざわめきが広がる。

「そして!!!」

スポットライトが西側へ。

「剛力の化身!破壊の権化!豪田ごうだ————鋼牙コウガ!!!」

地響き。

いや、足音だ。

巨漢。身長二メートル超。筋肉の塊。赤いタンクトップ。傷だらけの腕。野性的な黒髪。鋭い目。

「フンッ……!」

鼻を鳴らす。リングに飛び乗る。コンクリートが軋む。

二人、向かい合う。

距離、十メートル。

「……」
「……」

無言。

観客「おおおおおおお!!!」

司会者「さぁさぁさぁ!どちらが勝つ!?こおりか!?はがねか!?テクか!?パワーか!?運命の——」

マイクを高く掲げる。

「——戦闘開始バトルスタート!!!」

ゴォォォォン。

鐘が鳴る。
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氷刃、疾る

ゴングの余韻。 しん、と静まり返る。 いや、観客は叫んでる。 でも、二人には届いてない。 先に動い...

クロマル クロマル
11/09 12:25
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ゴングの余韻。 しん、と静まり返る。 いや、観客は叫んでる。 でも、二人には届いてない。 先に動い...

クロマル 0

迅、クールな表情のまま。 三メートル離れた位置で、ゆっくりと構えを解く。 迅「……終わりか? 立てるか...

クロマル 0

ガシャァン……! 歪んだ鉄柵。 叩きつけられた迅が、ゆっくりと顔を上げる。 その口元が……吊り上がった...

クロマル 0

鋼牙「ハッ……どうした? 天才さん。その程度か?」 鋼牙が煽る。鋼牙の「剛」の力。 それは、迅が最も嫌...

クロマル 0
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