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キング オブ バトル

制作者: クロマル
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第7話 天を穿つ拳
クロマル
2025年12月02日 15:52 | 86
迅「ば、ばかな…」

迅の青い瞳が、恐怖で見開かれる。
目の前の豪田は、もう人間には見えなかった。全身から赤い蒸気を噴き出し、筋肉が鎧のように硬質化している。

豪田「ガハハハ!最高だ!最高の気分だぜえええ!」

豪田が右拳を握りしめる。
ただそれだけの動作で、大気がビリビリと震え、リングの周囲の鉄柵が震えだした。

迅「(計算できない…!数値が…俺の予測を遥かに超えている…!)」

豪田「見せてやるよ。俺の魂の形をなァ!」

豪田が深く腰を落とす。
まるでロケットの発射台のように、コンクリートの床が重圧で沈み込む。

豪田「うおおおおおおお!!」

右腕が唸る。
魔法でも、気功でもない。
ただ、限界を超えた筋力による、純粋なアッパーカット。

豪田「巨神・天地開闢・雷神拳タイタン・ジェネシス・トール・ハンマー!!!!!」

ズドォォォォォォォン!!!!!!

拳が放たれた瞬間、音が消えた。
直後、爆音と共に強烈な上昇気流が発生する。

迅「ぐわあああああああ!!」

直撃ではない。拳の風圧だけで、迅の体が真上に吹き飛ばされる。

バリバリバリバリッ!!!

地下五十メートルの天井が、豆腐のように貫かれた。
分厚い岩盤が砕け散り、配管が千切れ、土砂が逆流して噴き上がる。

観客「ひ、ひいいいいい!!」
観客「天井が!天井に穴が空いたぞおおお!!」

ぽっかりと空いた大穴から、遥か地上の光が差し込む。
その光の中へ、迅の体は瓦礫と共に吸い込まれていった。

土煙が晴れた時、そこに迅の姿はなかった。
ただ、天に向かって伸びる巨大な穴と、拳を突き上げたままの豪田が残されているだけだった。
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このパートからの分岐 (1)
The return of Zin

パラパラと、瓦礫が落ちてくる。 天井に空いた大穴。そこから差し込む陽の光が、埃を照らしている。 迅...

クロマル クロマル
12/08 21:56
全階層の表示(10件)
第1話 地下へ——二人の狂戦士 クロマル 0 71
・地下五十メートル。 コンクリートの壁。むき出しの配管。錆びた鉄骨。 階段を降...
第2話 氷刃、疾る クロマル 0 61
・ゴングの余韻。 しん、と静まり返る。 いや、観客は叫んでる。 でも、二人には届い...
第3話 第三話 反撃の剛拳 クロマル 0 58
・迅、クールな表情のまま。 三メートル離れた位置で、ゆっくりと構えを解く。 迅「…...
第4話 激突!氷と鋼 クロマル 0 60
・ガシャァン……! 歪んだ鉄柵。 叩きつけられた迅が、ゆっくりと顔を上げる。 その...
第5話 氷の原点 クロマル 0 80
・鋼牙「ハッ……どうした? 天才さん。その程度か?」 鋼牙が煽る。鋼牙の「剛」の力...
第6話 覚醒の刻 クロマル 0 73
・「……ふっ。この技を見せるのはお前で二人目だ。誇るがいい」 迅が呟く。その瞬間、...
第7話 天を穿つ拳 クロマル 0 87
・迅「ば、ばかな…」 迅の青い瞳が、恐怖で見開かれる。 目の前の豪田は、もう人間...
第8話 The return of Zin クロマル 0 78
・パラパラと、瓦礫が落ちてくる。 天井に空いた大穴。そこから差し込む陽の光が、埃を...
第9話 氷狼の牙 クロマル 0 53
・暗く濁った青い瞳。リング上に張り巡らされた見えない糸。 豪田は、その糸の上で揺ら...
NEW 第10話 呪われた剛の記憶 クロマル 0 34
・「……ぐっ……あ……」 針が深く、|筋肉《マッスル》に突き刺さる。 体が動かねぇ。糸...
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