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キング オブ バトル

制作者: クロマル
小説設定: | 連続投稿: | 投稿権限: 全員

概要

第11話 漆黒業炎
クロマル
2026年01月15日 22:43 | 6
どす黒い闘気オーラ
天を裂くほどの圧力。

豪田の目が、完全に獣のそれになっていた。

豪田「チカラが……わきあがってくるぜーーーーー!!!」

オーラが、渦を巻く。
豪田の全身を包んでいた赤い蒸気が、右拳だけに収束していく。

キュウウウウウ……!

観客「な、なんだあれは……!」
観客「拳が……光って……いや、黒い!?」

そう、黒い。
豪田の拳から、黒い炎のようなものが湧き上がっている。

迅「(……まさか。あれは……負の感情を力に変えるという禁忌の技……!)」

豪田、笑う。
涙を流しながら。

豪田「サキ……見てるか。俺の拳は……もう誰も守れねぇ。だったら……全部、燃やし尽くすしかねぇんだよッ!!!」

黒い炎が、さらに膨れ上がる。
拳どころか、腕全体を覆い尽くす。

迅「や、やめろ……!その技を放てば、この場にいる全員が……!」

豪田「知るかァァァァァ!!」

踏み込む。
コンクリートが溶ける。いや、蒸発している。

豪田「喰らいやがれええええ!! 漆黒業炎ブラック・インフェルノ魔滅神拳ゴッドスレイヤーーーーーーー!!!!!」

ズドォォォォォォォォォォォォォン!!!!!!

黒い炎が、拳と共に炸裂した。
横薙ぎに放たれた一撃は、リングを貫き、観客席の半分を呑み込んだ。

観客「ぎゃあああああ!」
観客「に、にげろーーー!焼き殺されるーーー!」
観客「熱い!熱いいいいい!!」

阿鼻叫喚。
地下格闘場が、地獄絵図と化す。

人々が逃げ惑う。押し合い、転び、踏みつけられる。

司会者「ひ、ひいいいいい!ち、中断!試合中断ーーー!」

土煙と黒煙が混じり合う。
視界、ゼロ。
豪田、拳を下ろす。
荒い息。全身から湯気。

豪田「……ハァ……ハァ……。どうだ、氷室……。これが俺の……全てだ……」

返事は、ない。

煙が、少しずつ晴れていく。

豪田「……氷室?」

そこには。
ナノ・カーボン・ワイヤーの残骸。
焼け焦げた黒いジャケットの切れ端。

迅の姿は、どこにもなかった。

豪田「……燃え尽きた、のか……?」

観客「ひ、氷室が……!」
観客「き、消えた……!跡形もなく……!」

司会者「し、勝者……! 豪田鋼牙……!?」

豪田、無言で空を見上げる。
天井の大穴。差し込む陽光。

その目に、何かが映った。

豪田「……いや。まだだ」

口元が、歪む。

豪田「テメェ……まだ生きてんだろ。氷狼ひょうろう
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