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その時、〇〇がこう言った

制作者: さんぽ
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概要

第2話 あれを見ずには終われない
蒼月(そうげつ)
2025年12月23日 11:27 | 44
「ONE PIECEの最終回、読みたかったなぁぁぁぁ!!」

その声は、轟音を立てて崩れ落ちるビルの音さえも切り裂いて響いた。
一度口に出してしまったら、もう止まらない。

「ルフィが海賊王になるところを見たかった!コナン君が元の体に戻れるのかも気になってたんだ!俺は……俺はまだ、あの世界の結末を何一つ知らないまま死ぬのかよぉぉ!」

涙目になりながら、子供のように地団駄を踏む霧島。
迫りくる概念の波。

けれど、その情けない背中をじっと見つめる影があった。
瓦礫の山を優雅に越えてきたのは、一人の女性だ。

彼女の名は、冬月マヤ。
この駅ビルの三階に入っていた書店の雇われ店長だ。三十歳、独身。
人生のほとんどを物語の世界に費やしてきた彼女は、避難警報が鳴り響く中、最後まで店に残り、愛する本たちに埃除けのカバーをかけていたせいで逃げ遅れてしまったのだ。

「……ふふ」

マヤは小さく笑った。
その体は埃まみれで、紺色のエプロンは所々が破けている。崩れてきた本棚の下敷きになったのか、引きずっている左足からは、赤い線がアスファルトに点々と続いていた。
痛みはあるはずだ。けれど、彼女の表情は不思議なほど穏やかだった。

彼女は逃げ惑うこともなく、ボロボロのパンプスを気にすることもなく、ただ静かにそこにいた。
霧島の叫びを聞いて、彼女はふわりと微笑むと、手にしたコンビニの袋をガサリと揺らした。

そして――その時、冬月マヤはこう言った。
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確実に二次創作

「大丈夫よ――世界が終わる前に、私が全部の最終回を書いてあげる。作者が死んでも、物語は死なないんだから...

さんぽ さんぽ
12/25 13:16
全階層の表示(11件)
第1話 世界が終わる三分前 さんぽ 0 55
・世界が終わる三分前、駅前の自販機だけが普通に稼働していた。 赤く光る「つめた〜い...
第2話 あれを見ずには終われない 蒼月(そうげつ) 0 45
・「ONE PIECEの最終回、読みたかったなぁぁぁぁ!!」 その声は、轟音を立てて崩れ...
第3話 確実に二次創作 さんぽ 0 37
・「大丈夫よ――世界が終わる前に、私が全部の最終回を書いてあげる。作者が死んでも、物...
第4話 最後に残るもの クロマル 0 34
・「俺の……俺の最終回?……そんなの、わかんねぇよ」 霧島は、その言葉を口の中で転が...
第5話 デバッグ作業は猫の手も借りたい ケンヂ 0 35
・「おい、そこの無職。貴様の人生、デバッグしてやろうか?」 猫は、鳴き声の代わり...
第6話 待て さんぽ 0 38
・「待て」 たった二文字。 だが、その瞬間。 世界が本気で困惑した。 空に走...
第7話 朝焼け クロマル 0 29
・「この物語の続きは、俺が死ぬまで『未完』のままだ!」 霧島が叫んだ言葉は、裂け...
第8話 考察勢 さんぽ 0 33
・「すみませーん! その未完宣言、さっきからトレンド一位なんですけど!!」 息を...
第9話 伏線は、あなた自身 蒼月(そうげつ) 0 18
・「――あるわよ、伏線」 マヤは静かに微笑んだ。その笑顔には、長年本を読み続けてき...
NEW 第10話 未完という名の続き ケンヂ 0 14
・「「終わらせなくていい」」 二人の声が重なった。 猫が目を見開く。女子高生がス...
第5話 猫の手を借りた さんぽ 0 28
・「……その原稿、まだ第一稿だろ。オチ弱いから書き直し」 世界が止まった。 霧島...
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