その時、〇〇がこう言った
制作者:
さんぽ
小説設定:
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連続投稿: 可
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投稿権限:
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概要
ジャンルも何もかも自由ですが、その話の最後は「その時、〇〇(人物名)はこう言った」で締め、ぶっ飛んだ言葉で次話を始めてみたいです。
「……その原稿、まだ第一稿だろ。オチ弱いから書き直し」
世界が止まった。
霧島は目を瞬かせた。
マヤはペンを落とした。
概念の波は、猫のヒゲの先でピタリと静止している。
「……え」
「にゃ?」
猫は小さく咳払いをした。
いや、咳払いという概念を正しく理解した上での咳払いをした。
「やれやれ。だから人類は最終回を迎えるたびに炎上するんだ」
猫は尻尾を揺らしながら、瓦礫の上を歩く。
「何も残してないとか、最終回がわからないとか、テンプレ過ぎ。
三十六話で打ち切られる作品の主人公か?」
霧島の口が、ぱくぱくと動く。
「ね、ねこが……しゃべっ……」
「失礼だな。私は編集者だ」
マヤが、恐る恐る聞いた。
「……どこの?」
猫は胸を張った。
「世界線総合出版・最終回管理局。略して“サイカン”。君たちの宇宙は、今日が〆切だった」
空の裂け目が少し縮む。
「いいかい、人間」
猫は霧島を指さした。
「最終回ってのはな、立派な結末じゃない。読者が『続きがあるんだ』と錯覚する終わり方だ」
霧島の手が、震えながらノートを握りしめる。
「じゃあ……俺の最終回は……」
猫はニヤリと笑った。
確実に猫がしてはいけない種類の笑い方で。
「簡単だ。君は――世界を終わらせなかった無職として、次の話数に進め」
マヤが息を呑む。
「次の……話数?」
「そう。安心しろ」
猫はくるりと背を向け、空に向かって叫んだ。
「――最終回、延期! この世界、第二部制作決定!!」
その瞬間、裂けていた空が、拍手するように閉じた。
自販機が、何事もなかったかのように新商品を補充する。
猫は振り返り、霧島に言った。
世界が止まった。
霧島は目を瞬かせた。
マヤはペンを落とした。
概念の波は、猫のヒゲの先でピタリと静止している。
「……え」
「にゃ?」
猫は小さく咳払いをした。
いや、咳払いという概念を正しく理解した上での咳払いをした。
「やれやれ。だから人類は最終回を迎えるたびに炎上するんだ」
猫は尻尾を揺らしながら、瓦礫の上を歩く。
「何も残してないとか、最終回がわからないとか、テンプレ過ぎ。
三十六話で打ち切られる作品の主人公か?」
霧島の口が、ぱくぱくと動く。
「ね、ねこが……しゃべっ……」
「失礼だな。私は編集者だ」
マヤが、恐る恐る聞いた。
「……どこの?」
猫は胸を張った。
「世界線総合出版・最終回管理局。略して“サイカン”。君たちの宇宙は、今日が〆切だった」
空の裂け目が少し縮む。
「いいかい、人間」
猫は霧島を指さした。
「最終回ってのはな、立派な結末じゃない。読者が『続きがあるんだ』と錯覚する終わり方だ」
霧島の手が、震えながらノートを握りしめる。
「じゃあ……俺の最終回は……」
猫はニヤリと笑った。
確実に猫がしてはいけない種類の笑い方で。
「簡単だ。君は――世界を終わらせなかった無職として、次の話数に進め」
マヤが息を呑む。
「次の……話数?」
「そう。安心しろ」
猫はくるりと背を向け、空に向かって叫んだ。
「――最終回、延期! この世界、第二部制作決定!!」
その瞬間、裂けていた空が、拍手するように閉じた。
自販機が、何事もなかったかのように新商品を補充する。
猫は振り返り、霧島に言った。
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